この季節になると読みたくなる本。今年はついにKindle版を購入。
日航機墜落事故が起きたのは、私が小学1年生の時です。ちょうど1年前の8月、父の単身赴任先の大阪に行くため、私と妹を連れて123便に乗った母は青ざめていました(羽田18:00発の123便とキリのいい数字だったため、覚えていたそうです)。
初めての飛行機、機内で飲んだオレンジジュース、客室乗務員のお姉さんがくれたおもちゃ……あの楽しかった時間にも、こんな運命の分岐点があったなんて。アナウンサーが読み上げる膨大な数の搭乗者の氏名を聞きながら、子供心に戦慄したのを覚えています。
全ては偶然の積み重ねであるということ。それが時にこのような大惨事になるということ。人の力が及ばないことについてどう向き合うべきか、この日を迎えるたびに考えます。
犠牲者の全ての御霊の安らかならんことを。