ドクターマリオワールドのプレイ中、何の脈絡もなく、ふと「あきすとぜねこ」という単語を思い出しました。実に30年もの間、忘れていた言葉です。ドクターマリオのBGMが、子供の頃の記憶を呼び起こしたのかも知れません。
「あきすとぜねこ」とは、かつて小学生女子の間で大流行した、手を使った恋占いです。地域差もあると思いますが、私の知っているやり方を紹介します。
基本のカウント方法
左手はパーの形にします。右手の人差し指で、指先と指の間を交互にさします。
【図1】
【図2】
親指から小指に向かって、順番にカウントします(図1参照)。
小指の先までいったら、折り返します(図2参照)。
氏名の文字数でカウントする
占いたい二人の氏名を、ひらがなにします。
ここでは『ドラえもん』の「のび太」と「しずかちゃん」を例に、占ってみましょう。
野比のび太 ➡ ︎のびのびた
源静香 ➡ ︎みなもとしずか
基本のカウント方法で「の・び・の・び・た」と一文字ずつ区切りながら進むと、 ⑤ までいきますね。続けて ⑥ から「み・な・も・と・し・ず・か」と進みます。
たどり着くのは、二人の氏名の合計文字数である ⑫ です。この場所を覚えておきましょう。
「あきすとぜねこ」をあてはめる
先程と同様に、基本のカウント方法で「あ・き・す・と・ぜ・ね・こ」と一文字ずつ区切りながら、 ⑫ まで進んでみましょう。
「あきすとぜねこ」の文字には、それぞれ次のような意味があります。
あ ➡ ︎あいしてる
き ➡ きらい
す ➡ すき
と ➡ ともだち
ぜ ➡ ぜっこう
ね ➡ ねつあい
こ ➡ こいびと
あ・き・す・と・ぜ・ね・こ・あ・き・す・と・ぜ……
とあてはめていくと、 ⑫ は「ぜ」です。のび太としずかちゃんの関係は「絶交」という結果になりました。当たっているような、いないような……。でもこの「ざっくり感」こそが、この占いの魅力です。
手を使うのは邪道?
Wikipediaで「あきすとぜねこ」を調べると、手を使わない、全く別の方法が紹介されています。紙と鉛筆が必要になる、ちょっと本格的な占い方です。なんでもヘブライの数秘術がベースになっているそうですが、占いの結果が「あきすとぜねこ」の7種類なのは同じです。
外で遊びながら「ねーねー、○○ちゃんは誰が好きなのー?」とカジュアルに聞くような小学生女子の恋バナなら、手遊びの方が合っていますね。実際私も「あきすとぜねこ」遊びをするのは、木登りをして見つけた秘密基地でした(昭和感)。
残る「こ」の謎
さて、上に書いた「あきすとぜねこ」の文字の意味ですが、実は「こ」の記憶が曖昧なのです。「こいびと」だったような「こうさい」だったような……。夫に尋ねたら、「お前の場合『ころしたい』だろ」と言われてしまいました。こりゃ一本取られた (ノ∀`)アチャー
最後に
私と娘は同じ市の小学校出身ですが、娘は「あきすとぜねこ」という言葉を知りませんでした。しかし、同じように手を使う恋占いはあったそうです。この種の遊びは、地域や時代によって変容していくのが興味深いですね。
私の知っている「あきすとぜねこ」はこうだよー!という情報がありましたら、是非教えて下さい (о´∀`о)