とんかつにっき|うつ・パニック障害18年生

とん活(お布団で過ごす時間をもっと楽しく!活動)はじめました。

Tちゃんのこと

15年の長きに渡って、私に安否確認の電話をくれる友人がいる。Tちゃんである。アテネオリンピック真っ最中の2004年の夏、私たちは精神科の入院病棟で出会った。

 

不思議なことに、精神科の入院患者は皆、例外なく優しい。しかし、いささかエキセントリックではある。入院二日目にして、タバコの闇ディーラーとして暗躍していた私も、変わり者の一人だったに違いない。

 

病棟一の常識人であり、苦労人でもあるTちゃんが、そんな私を可愛がってくれたのは、ひとえに彼女の懐の深さによるものだ。夜明けの喫煙室で、Tちゃんが打ち明けてくれた壮絶な半生は、将来私がボケたとしても忘れることはないだろう。

 

その後、Tちゃんは徐々にうつ病から回復し、今ではパート勤めをこなすまでになった。私もいつかTちゃんのようになれるかも知れないと思えば、この長い長いトンネルの出口も見えるような気がする。そう信じられるくらい、私たちはいつも電話で笑っている。

 

15年もの間、ただただ私を気遣って、電話をくれるTちゃん。歳は一回りしか離れていないが、ふるさとから子を思う母のような慈愛に、幾度となく救われてきた。私が元気になることが、きっと一番の恩返しになるはずだ。

 

今夜は娘も交えた三人で、久しぶりに会う約束になっている。遠く離れた故郷……ではなく、一駅となりの街で、大いに再会を楽しんで来ようと思う。

ダブル台風で体調はイマイチだけど、今日だけは頑張る!(`・ω・´)