とんかつにっき|うつ・パニック障害18年生

とん活(お布団で過ごす時間をもっと楽しく!活動)はじめました。

うつ病18年生が思うこと

そう言えばまだ、うつ病についての記事がありませんね。長いお付き合いで、自分の一部になり過ぎたのかも知れません。良いような悪いような、複雑な気分です。

 

もちろん私にも、憂鬱な時もあります。希死念慮が強い時もあります。その感情自体は否定しません。とりあえず一度受け入れます。

しかし、それが本当に自分の気持ちなのか、病気によってもたらされたものではないか、常に問いかけるよう心がけています。

 

例えば、インフルエンザになったら高熱が出ます。

インフルエンザは病気で、高熱は症状です。

メンタルの病気でもそれは同じ。

うつは病気で、憂鬱な気分や希死念慮は症状です。

自分はいま本当に絶望しているのか? 本当に死にたいのか?

もしかしたらそれは、病気が見せている悪夢かも知れません。

 

また、インフルエンザで高熱が出た時、その原因として私たちが思い浮かべるのはウィルスです。どんなに身体が弱っていても、ウィルスの感染なしに、インフルエンザには罹りません。

 

では、うつ病ではどうでしょう。憂鬱な気分や希死念慮が現れるのは心が弱さが原因だと、自責の念に駆られる人が沢山います。しかし(繰り返しますが)、憂鬱な気分や希死念慮は、あくまでうつ病の症状です。そのような感情が出てきて当たり前なのです。症状についていくら自分を責めても、病気が良くはなるとは思えません。

 

このように「病気と症状」、あるいは「症状と感情」を切り離して考えることで、ラクになるケースもあるのではないかと思います。少なくとも私はそうでした。ただしメンタルの病気は、時に「考える」という行為まで侵食するので、そう単純な話でもないのですが。

 

一方、インフルエンザで亡くなる方が、毎年大勢いるのも事実です。メンタルの病気も人命に直結するということを、びっくりするくらい多くの人がそれで命を落としているということを、どうか忘れないで下さい。どんな症状でも「これはまずい」いうラインに近付いてきたら、我慢せず主治医に相談して下さい。そのためにも、自分の中にあるどんな感情も殺さず、常に見守ってあげて下さい。

 

百人いたら百通りの悩みや生きづらさがあります。その一つ一つが真実です。

 

長く病気をしていても、私が語れるのはたったこれだけです。逆に、これだけは語れるということでもあります。

しんどい時にちょっと思い出してもらえたら、これ以上嬉しいことはありません。