伊勢名物と言えばやっぱり赤福!お父さんの出張土産の定番でもあります。
ところで、赤福には一箱に一枚「伊勢だより」というカードが入っているのをご存知ですか?表面には版画、裏面には店主からのお手紙が刷られており、伊勢ゆかりの風物詩を解説する内容になっています。そしてこの「伊勢だより」、なんと日替わりで違うものが入っているのです!これはコレクター魂をくすぐりますよね。
7年で2,500枚集めたツワモノも……!
365枚コンプリートにはほど遠いのですが、夫が一年弱の間の出張でためた「伊勢だより」13枚をご紹介しようと思います(購入場所は三重・名古屋・京都・大阪です)。
版画家・徳力富吉郎氏が伊勢各地に赴き、十数年に渡って制作した「伊勢だより」の作品のごく一部をお楽しみ下さい。
1月12日『ハラソ祭』 @三重県尾鷲市梶賀浦
その昔、この辺りで行われていた
2月28日『
名前は龍が伏せたような形から。ひとつの花から7〜8個の実を結ぶ珍しい梅の木。菅原道真の太宰府の居宅から移したという古木。
3月4日『
伊勢神宮へお参りする人が必ず訪れたお寺。よく晴れた日は富士山が見え、かの有名な一休禅師もここで一句詠んだとか。
4月16日『
伊勢神宮内宮がもつ十の外宮のうちの一つ。伊勢神宮や朝廷に食物を貢納していた土地柄から、現在でも神事には伊勢エビやアワビといった供え物が並ぶ。
5月9日『ミカドアゲハ』 @伊勢神宮
生息地が限られる珍しい蝶。伊勢神宮の林にはミカドアゲハが好む
6月14日『伊勢型紙』 @三重県鈴鹿市
着物の模様を布地に染める時に使われる。柿渋で加工した和紙に様々な技法を用いて、精緻な模様を彫り抜く。
6月21日『赤崎神社』 @三重県鳥羽市
伊勢神宮外宮の末社のひとつ。毎年6月22日に行われる祭りは「ゆかた祭り」と呼ばれ、浴衣姿の人々で賑わう。
7月4日『お糸船』 @伊勢神宮
神様の衣替え用の絹糸を奉納する行事。年に二度、愛知県田原市より「お糸船」と呼ばれる一行が、伊勢湾を渡って訪れる。
9月26日『伊賀上野城』 @三重県伊賀市
江戸城築城にも関わった築城の名手、藤堂高虎によって建てられた城。石垣の高さは日本一、二を争い、旧市街の設計も先進的なものであった。
10月9日『拝聖殿』 @三重県伊賀市
同市出身の松尾芭蕉の生誕300年を記念して建立された建物。芭蕉の命日である10月12日には芭蕉祭が行われ、全国から多くの俳人や俳句同好家が集う。
10月11日『唐人踊り』 @三重県津市
370年余りに渡り、秋祭りで披露されてきた踊り。江戸時代に朝鮮から幕府に派遣された使者の身なりを真似ているとされる。
11月14日『
伊勢神宮内宮がもつ十の外宮のうちの一つ。樹齢数百年を超える杉木立の参道、谷川の清流を利用した御手水場が、訪れる者を荘厳な空気で迎える。
12月18日『神宮
御神宝とは神様の調度品のこと。太刀・弓矢・扇・傘・そしてお飾りの彫馬など、その総数は約700種1,500点以上に及ぶ。20年毎の式年遷宮で全て作り変えられる。
nemo家のコレクションは以上です。長々とお付き合い頂きありがとうございました!
美しい版画もさることながら、郷土愛溢れる素朴なお手紙も味わい深く、読むたび伊勢に行ってみたくなります。皆様も赤福を召し上がる機会がありましたら、是非「伊勢だより」をお楽しみ下さい。