とんかつにっき|うつ・パニック障害18年生

とん活(お布団で過ごす時間をもっと楽しく!活動)はじめました。

汚部屋住人のベッド買い替え顛末記【第4章】絶望

f:id:nemo_zzz:20190826044059p:plain

 

◾️ここまでの記事

【第1章】パラダイス・ロスト

【第2章】カメの涙

【第3章】清算

 

「えーと、確か前回、新しいベッドを買ったんだよね?だったらもう、何も書くこと無くない?」

 

そう思ったそこの貴方、人として真っ当な道を歩んで来られたのでしょう。でもそれじゃあただの『ベッド購入顛末記』ですよね?

私が書こうとしているのは

 

f:id:nemo_zzz:20190922092111p:plain

 

ベッド購入顛末記なのです。

そう、クライマックスという名の地獄はここから始まる……!

 


 

ベッド搬入のXデーは10月21日に決まった。8月31日の成約から搬入まで、あえてひと月半以上の間を空けたのは、「本腰を入れて寝室を片付けなければヤバい」という我々夫婦の危機感の表れである。

 

しかし、10月18日現在、寝室の片付けはほとんど進んでいない。何もかもが正反対の夫婦だが、情けないことに、面倒なことを先延ばしにしてしまう性質だけは同じなのだ。

 

新しいベッドは一回りサイズが大きくなるため、家具の大幅な配置換えが必要になる。大きな本棚を移動し、棚をひとつ処分しなければならない。それ以前にしなければならないのは、寝室に追いやられたどうでもいいものやどうでも良くないもの(たっぷり18年ぶん!)の整理である。縦のものを横にする気力もない人間にとって、これがどれほどの大事業かお分かり頂けるであろうか。

 

そして、あまり認めたくないことに、数時間前から嫌な予感がする。喉が痛いし、何だかやけに寒い。厚着をしても、羽毛布団にくるまってみても、身体の芯から寒い寒い寒い寒い……。

 

たぶん、風邪をひいてしまった。

今週末が最後のチャンスなのに。

 

夫は飲み会でまだ帰らない。いま私は、20年のあいだ苦楽を共にしてきたベッドの上で震えながら、これが最後の絶望であってくれと祈っている。

 

最終章に続く