たまには時事ネタ。朝、インコの世話をしている時に飛び込んできたびっくりニュース。
◾️トランプ大統領ツイッターでキム委員長に面会呼びかける|NHKニュース(リンク切れ)
29日に日本から韓国に移動するアメリカのトランプ大統領は韓国滞在中、南北の非武装地帯を訪問する見通しであることを明らかにし、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と「たとえ2分間であっても会う用意がある」と述べて、キム委員長に面会を呼びかけました。
政策はともかく、トランプのこういうところ、嫌いじゃない。
「おぅ!カリアゲ!俺、今からそっち行くんだけどさぁ、暇だったら会わね?」
なんて台詞を金正恩に言えるのは、おそらく世界にただ一人、トランプしかいない。
「俺さぁ、なーんかアイツと気が合うんだよねー。カリアゲが今どこにいるか知らんけど、つーかぶっちゃけ今朝思いついたんだけど、俺は2分でも会いたいわ」
本当に思いつきかどうかは別として、こんな風に言われて嫌な気分になる人間がいるだろうか。……こいつ、わかってる。すごく基本的な人心掌握術をわかってる。
彼にはまず裏がない(ように見える)。言いたいことは遠慮なく言う。ズバズバ言う。だからこういう人間にストレートに好意を示されると、とても嬉しい。なぜならその好意にも裏がない(ように見える)からだ。人の好意を疑ってかかることほど消耗するものはない。人は誰もが心の奥底で「100%確かな好意」を求めているはずだ。
付け加えると、この突発的な会談が成功裏に終わっても終わらなくても、トランプは全く損をしない。それどころか得をする。「会談が実現しなくても全く問題はない」と金正恩サイドに逃げ道を残し(言うまでもなく自らへの予防線でもある)、トランプの寛容さとオープンな態度だけが人々の記憶に残る。どこまで計算づくかはわからないが、この勘所はビジネスマンならではのものだと思う。あるいは天性の人たらしか。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの悪役「ビフ・タネン」が、若き日のトランプをモデルに描かれたことはあまりにも有名だ。*1
ビフが大統領になった世界線を、私達は生きている。すっかり当たり前の事実になっていたけれど、これって結構すごいことなのかも知れない。