とんかつにっき|うつ・パニック障害18年生

とん活(お布団で過ごす時間をもっと楽しく!活動)はじめました。

マリコと土門さんっていいよね

昼下がりの再放送の定番『科捜研の女』。

科学捜査研究所(通称:科捜研)の研究員、榊マリコが(沢口靖子)が、科学の力とチームワークで犯罪に立ち向かうという、言わずと知れた人気番組である。

ストーリーを追う追わないは別として、やっていたらつけておくぐらいのファンである。いや、放送20周年を記念して発売された『科捜研の女 コンプリートBOOK』を迷わず購入するくらいのファンではある。

 

マリコをサポートするのは科捜研の個性豊かなメンバーたち、女医の風丘、そして何と言っても刑事の土門薫(内藤剛志)である。

マリコと土門は、その強力なパートナーシップでいかなる困難も乗り越えて行く。お互いが唯一無二の存在であることは、本人たちが一番理解しているはずだ。それなのに、二人が恋愛関係に発展する様子は今のところ見受けられない。(コンプリートBOOK情報によると、マリコはバツイチ、土門もかつては妻帯者であったが現在は独り身である。)

 

もどかしいような、そのままでいてほしいような……。あの絶妙な距離感、たまらん‼︎

そう、私は「くっつきそうでくっつかない」フェチ。

始まったら終わるしかないからね。

始まらないのが一番いいんだよね。

 

同じ再放送の枠なら『100の資格を持つ女』も好きだ。主人公は資格マニアの中年女性、西郷美千花(渡辺えり)。上司である小山田雄策(草刈正雄)の命により、一介の事務員である西郷が、様々な場所で潜入捜査をする羽目になる。資格勉強で得た知識と人情味溢れる温かい人柄で、一見どこにでもいそうなおばちゃんが難事件を解決していくというドラマだ。

 

『科捜研の女』と比較すると、『100の資格を持つ女』はかなりコミカルな作りである。西郷と小山田がくっつくかくっつかないかなんて、正直考えたこともなかった。サブタイトルが『〜ふたりのバツイチ殺人捜査〜』だなんて、さっきWikipediaで初めて知った。よくある「くっつきそうでくっつかない」モノだと視聴者に感じさせないのは、草刈正雄と渡辺えりの演技力の賜物だろう。

 

さて、榊マリコの知的さも美貌も、西郷美千花の勤勉さも懐の深さも、今の私は持ち合わせていない。それなのに「くっつきそうでくっつかない」相棒がいたらどんなに楽しいか、想像せずにはいられない。

 

現実には現れることのない理想の相棒を夢見ながら、あるいは配偶者こそがその相棒なのだと自分に言い聞かせながら、多くの中年夫婦が共に老いて行くのだろう。いつかその滑稽さすら愛おしく思える日が来たら、その時やっと本当の『相棒』になれるのかも知れない。